詰み余裕

記事を書いているときに以下のnoteを教えてもらいました。本稿では、黒詰みの概念を追加し、より簡潔にまとめてみました。

詰みとは

本ブログでは「白詰み」と「黒詰み」を次のように定義します。

吊り数がグレー数以上になるとき、「白詰み」とする。
また、グレー数から吊り数を引いた値を「白詰み余裕」とする。

例えば、残りの吊り数が3でグレー数が4のとき、詰み余裕は1となります。

露出人狼数が配役の人狼数と等しいとき、「黒詰み」とする。
また、配役の人狼数から露出人狼数を引いた値を「黒詰み余裕」とする。

役職が真役職であるとして、人狼が3の配役で占いが黒結果を1つ、霊能者が黒結果を1つ持っているとき、黒詰み余裕は1となります。

基本的に村人陣営は詰みを目指してゲームを進行します。人狼は詰まないように回避しながらゲームを組み立てなければなりません。人狼ゲームでは、配役毎に詰み余裕が異なり、配役毎の進行や戦術が変わってきます。

配役別の詰み余裕

白詰み余裕と吊り余裕の観点から配役を比較します。ここでは比較を容易にするために次の前提を置きます。

  • 欠けは村人とする
  • 初日の占い結果は村人占いとする
  • 村人陣営は霊能結果を知らないとする(村人吊りを想定して進行する)

配役毎に詰み余裕と吊り余裕は次のようになります。

配役白詰み余裕黒詰み余裕吊り余裕
12A猫231
16A332
18A猫342
17A432.5
11A321
12B321

ここで、決め打ち日まで最短で詰める場合を考えます。最短で詰める場合、白詰み余裕に対しては村人占い、黒詰み余裕に対しては人狼占いになり、次のようになります。

配役白詰み余裕黒詰み余裕
12A猫01
16A01
18A猫01
17A0.50.5
11A11
12B11

Warning

実際には役職占いや狂人占いを考慮する必要があるため、白詰み余裕の数値はもう少し大きくなります。

人狼陣営は詰みを回避する行動を取ることが基本戦略になるため、白詰み余裕が黒詰み余裕より小さい配役では、白詰みを回避する戦略、逆に黒詰み余裕が白詰み余裕が小さい配役では、黒詰みを回避する戦略が基本となります。一方、村人陣営は白詰み余裕が黒詰み余裕より小さい配役では、白詰みを狙う戦略、逆に黒詰み余裕が白詰み余裕が小さい配役では、黒詰みを狙う戦略が基本となります。

具体例を挙げると、12A猫では白詰みを回避するために対抗役職COする戦略が取られます。役職COは露出人狼数を増やす、黒詰みを狙いやすい戦術ですが、白詰み余裕が黒詰み余裕より小さい12A猫では、白詰みを回避する戦略が優先されます。12A猫は役職精査・勝負をしたい人向けの配役と言えるでしょう。

12Bは白詰みも黒詰みも起きづらいということがわかります。白詰みが起きづらい場合、一般的に飽和率が高くなります。詰み回避の重要性が低く一方、妖狐処刑の重要性が高いため、妖狐処刑を優先した戦略が取られるというのが12Bの特徴です。

17Aの面白さ

17Aは人狼陣営にとっては0.5縄の詰み余裕があり、村人陣営にとっては0.5縄足りていません。

この0.5縄の詰み余裕は次の事象1回分と等価です。

  • 狩人のGJ
  • 妖狐噛み
  • 呪殺
  • 狂人噛み

最終日まで進行するとき、この事象はそれなりに発生します。そのため、村人陣営が0.5縄を前借りして進行することも少なくないです。0.5縄の回復が発生する場合には、先ほどの白詰み余裕と黒詰み余裕は次のようになります。

配役白詰み余裕黒詰み余裕
17A00

村人陣営にとっては適切に進行すれば詰みが狙える一方、人狼陣営にとって平和、呪殺による縄増えの回避、村人占い、(仮想)村人決め打ちによる白詰み回避、人狼占い、(仮想)人狼決め打ち・片白吊りによる黒詰み回避など綱渡りを強いられます。これこそが17Aの醍醐味だと思います。

以下のnoteでは、より詳細に説明されているので、17Aに興味があれば一読されることをお勧めします。

17Aでは、身内切り、騙りの早期●打ち、狼をグレーに放置するなどの作戦を取りにくい盤面が他配役と比べて非常に発生しやすく、これは狼数詰みへ移行できる盤面で騙りが取りにくい行動であるわけですから、言い換えれば、他配役では囲い無しや身内切りによって決め打ち日が引き伸ばされるという無視でき得る程度のマイナスしか生じないはずが、17Aでは狼数詰みという無視できない実質的なデメリットが生じるのです。

「そんな盤面で身内切りしたら他の定番配役でも詰むだろうがヴォケ」などとお考えの方は、一度いくつかの定番配役で2-1〇進行2dグレラン狼吊り3d霊結果●露呈からの身内切りを考えてみてください。そうした暴挙に出ても、たいていは人外数とグレー数の暴力などによって詰まないため、一見リスクを負っているようで、実際には狼数詰みのリスクを負わずに信用を稼げてしまう有り様であるとお気づきになるでしょう。

このブログでは、村人陣営の詰みを狙う進行とそれを回避する人狼陣営の戦術を紹介していきたいと思っています。